パーキンソン病の夫と暮らす平凡な日々

パーキンソン病になった夫の介護の様子や日々の出来事など、気ままに発信していきます。

パーキンソンの薬の飲み過ぎには注意!


パーキンソンの薬が切れたときに体の動きが悪くなるオフの症状が出ることがありますが、
そんな状況は、薬が切れたことによるものだけではなく、
精神的なものも大きく影響するようです。


今朝、些細なことで言い争いになりました。
エアコンの室外機の音が大きいので、そろそろ買い替え時だねと話していたときに
夫がどう感じたのか分かりませんが
「いっぺんにオフになったよ、こんな内容で体が動かなくなるなんて」


はあ?


「あらあら、それは大変」


私はそう言う以外に返す言葉がありませんでした。


他愛のない話題だったのに、夫のスイッチを押してしまったのでしょう。


「でもこんなふにオフになったときは、回復する時間が早いんだよね」


精神的なもので体の動きが悪くなったのは、
パーキンソンの薬を飲んでも仕方がないと思うようで
今日も、ただ、じーっとして回復を待っていました。


このように「待つ」ことができるようになったのは、
つい最近のことです。
昨年の秋ごろから、自分で自分の症状が分かり、
それをポジティブな言葉で、口に出すようになりました。


以前の夫なら、こんな時はすぐパーキンソンの薬を追加で飲んでいました。


体の動きが悪くなると薬。
オフになったら薬。


この繰り返しで薬の量が増え、副作用もより多く現れてきた時期がありました。
でも精神的なことで動きが悪くなったときは、
パーキンソン薬を飲んでも回復しないということがわかったのだと思います。


病気になって10年目の頃、症状がひどくなり、
幻覚や便秘もひどくなり、日常生活を送ることが困難になりました。
もうそれ以上仕事も続けることができなくなり、
遂に退職することになりました。
今から4年以上前です。


その頃私は、パーキンソン病ってこんなふうに症状が進行していき、
最後は寝たきりになっていくのかなと思いました。


でも退職後は介護サービスも受けるようになり、
リハビリに専念しています。
薬の調整もしながら毎日を過ごしていますが、
今はその頃と比べると信じられないくらい、良い状態です。


退職をしてストレスがなくなったこと、
またリハビリを定期的に受けられるようになったこと、
時間的な余裕ができたことなど、
いろいろなことが原因でプラスに向かっているのだと思います。


パーキンソンは完治する病気ではないそうなので、
症状が良かったり、悪かったりを繰り返しながら、
天寿を全うできたら良いなと思っています。



夫の大好きな花キリン・・・
今年は暖冬で、ベランダの花キリンもたくさん花をつけています。